こんにちは、村長のすももです。
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ある日社長が「今日から笑顔賞システムを導入するぞー!」と言いだしました。
笑顔が素敵な人を他者の推薦票で決めて、各事業所から毎月1人ずつ選出。
選出された職員には賞金5千円を出す!!
なんてことをやろうとしました。
社長の思いや狙いなど、様々な背景があったと思いますが、ルールが複雑すぎることや
賞金額が魅力的でないといった理由から職員から支持されず、お蔵入りしました。
これは村長が他法人の管理者から聞いた実話です。
面白い失態談?で終わらせてもよかったかもしれませんが
社長には笑顔賞システムを導入しようとしてまで得たかった変化や
背景があったと思います。
ただし、変化を求める方法(やり方)が間違っていたのではないでしょうか。
そもそも私たちは変化を好まない特性がある。というお話しをした上で
変化を好まない理由は何なのか。
変化が出来なければどうなるのか。
について解説していこうと思います。
今回のテーマは「変化に対応できる介護士になる」です。
この記事で学べること
1.私たちが変化を拒む理由を理解できる
2.会社から変化を求められている理由を考えられるようになる
3.変化に価値を見出して、対応できるためのヒントが得れる
変化を嫌う「人間の特性」を理解する
そもそも、人は誰でも変化を嫌います。村長も変化は大嫌いです。それはなぜでしょう。
それは以下の人間の特性に目を向けることで理解することができます。
納得していないから
目的や目標を表面的に理解しても行動に移せないのは、自分の中で腑に落ちない何かがあります。人は心から納得しないと行動をおこすことができません。
変化に対応できなければ廃れることを理解できていないから
社会や介護業界も変化しています。当然、あなたの働いている事業所も常に変化しています。
何が変化しているのでしょうか。
もう少し視野を広げてみると変化がみえてきます。
実際に’’日々の業務の流れ’’などはなかなか変化しているとは言えません。
しかし、広い視野で大局的にみると変化に気づくことができます。
例えば介護保険法の改定は3年に1度あります。
事業所が新しい加算を取得するためには、人員基準に介護福祉士を割増配置するなどの資格要件を求められることから
「今後は無資格者よりも有資格者を優先的に配置するぞ!!」
上役だけでこんな取り決めになっていたりすることがあるんです。
変化は介護現場だけでおこっているものではない事に気づける広い視野をみにつけましょう。
それに事実、介護事業所の倒産は多く、大手に買い取られる事業所もあります。
介護事業に参入した大手企業が撤退する事態も増えています。
下の図は「2019年に倒産した介護事業所の数」です。
2016年から4年連続で100件を超えており、深刻な問題となっています。
特徴として小規模事業所が大半を占めているようです。
「いま働いている事業所がつぶれても、いくらだって他はあるしすぐに就職できるからいいや」
なんてことを言ってきた部下がいましたが、確かにその通りです。
間違ってはいないでしょう。
でもよく考えてみてください。
あなたの人生において何のプラスになっているのか。
あなたが求められているのではなく、単に人手が欲しいからすぐに就職できるのではないのか。
あなたの人生、社会や会社の都合で左右されていいのでしょうか。
考え方は人それぞれですが、これらの事実に納得できているのであればいいと思います。
「いま働いている事業所がつぶれても、いくらだって他はあるしすぐに就職できるからいいや」
この考え方は将来必ず不幸になる思考展開です。
決して「介護の仕事は求人がいっぱいあるし、安定している」と誤解しないように気を付けてください。
今が楽だから
変化することは自分を変えることでもあるため、長期的に見て成功すると楽になることは想像できます。
しかし、短期的には精神的にも身体的にも負担が大きく、楽ではない!
誰だって今のまま何も変わらない方が楽ちんでいいです。村長も楽ちんが大好きです(笑)
でもこれは「保守性バイアスの罠」にはまっている危険があります。
保守性バイアスとは、簡単にいうと、ある見解や予想に固執することです。
要するに頑固なことです。
介護職員の多くは、何かの行動を開始する前にその検証を行っています。
しかし、保守性バイアスに囚われてしまうと、周囲が言っているアドバイスや警告などの
新たな情報が入ってきても、受け入れません。
こうだと思ったことをやり続けようとします。
自分の考え方を変更できなかったり、明かに間違っているように見えても修正が遅く
なってしまいます。
変化しないとマズいと分かっていても
人は「いまが楽」から抜け出せない傾向にあるのです。
成功体験がないから
変化に挑戦した結果、成長を実感できたり、良い結果につながった事例を経験したことがない人。
これらの理由で変化を嫌う職員が多くいることは事実です。
自分を変えない選択をしてしまっているので成長するチャンスを失っているともいえます。
とはいえ、上げ膳据え膳を期待していても仕方がないので、自らもチャンスに飛び込む勇気も必要です!
会社から変化を求められている理由①
介護保険制度が変化しているから
ご存知のとおり、介護保険は3年に1度の周期で改定を繰り返しています。
近年は介護報酬の引き下げが続いており、介護事業所の多くは満足な売上を出すことが
できない状況になっています。
そんな中、政府は介護報酬が引き下げられても、変化しようと頑張った事業所には
ご褒美として新しい加算を用意しています。
新しい加算を算定することで運営が安定するような報酬性の高い加算です。
これは政府が打ち出す
「介護報酬引き下げという鞭」と、「新しい加算という飴」
で会社の運営方針を誘導されている現状があると言えます。
新しい加算を算定している事業所の方が優れているかは一概に断定できませんが
他事業所との比較対象の1軸になっていることは確かです。
それでは、私たちの給料にはどのように影響してくるのでしょうか?
給料に直結することだから
実はあなたが勤めている会社も「職員の給料を上げたい!」と思っているかもしれません。
特に新しい加算の中でも
私たちの給料に直結する加算が【処遇改善加算】と【特定処遇改善加算】です。
ざっくり言うと、事業所が得た介護報酬(売上)の一部を職員の処遇改善(給料)のため
だけに還元されるよう仕組まれた加算です。
処遇改善加算は職員全体を対象に、特定処遇改善加算はリーダー格の職員を対象に
している特徴があります。
この加算にもいくつかのランク付けがあって、上位加算の方がより加算率が高くなっています。
処遇改善加算の加算率とはつまり、職員への還元率にも影響してくる重要な要素です。
控えめに言って、年間数百万~数千万の売上差がうまれる事業所もあります。
この記事で注目しないといけないことは
上位加算になればなるほど条件が厳しく取得が難しいということです。
条件が厳しいので、取得をあきらめてしまう事業所も多くあります。
いくつかの条件を紹介します
算定に必要な要件(処遇改善加算の場合)
1、職場環境等要件について
資質向上のための研修やⅠCT活用、マニュアル等の作成による責任所在の明確化
新人介護職員の早期離職防止の取組み、非正規職員から正規職員への登用 等々
2、キャリアパス要件について
経験に応じて昇給する仕組み、一定の基準に基づき定期に昇給を判定する仕組み
キャリアアップするための具体的な取り組みと職能要件の明確化 等々
3、賃金改善を行う賃金項目及び方法
賃金改善を行う給与の種類の明確化、賃金規定の見直しとその具体的な取り組み 等々
いかがでしょうか。もうピンときた方もいるかと思います。
そうです
→政府は介護報酬を引き下げ売上は落ちる。
→それを補填するために新しい加算が追加されるが、上記のような厳しい条件がある。
→新しい加算を取得するために事業所は変化が必要となる。
こんなフローになっています。
変化を拒むということは、介護保険制度においても取り残されていく結果を招くのです。
会社から変化を求められている理由②
変化をしない問題の本質
1.役割分担や協力体制が変わらない
2.現実とのずれが生じる可能性が高い
3.変化を拒んでいることに気づいていないケースもある
4.利用者、職員、外部環境は常に変化している
変化をしないということは、何も変わらないということです。
会社の一方的な希望をいえば、変化しない職員はとても困ったちゃんです。
変化し続けている介護業界において「何も変わらない」という選択肢は
むしろ状況が後退している状況になります。
職員個々の能力にも変化がないため役割分担や協力体制が変わらず
そこには何の改善も生まれないため、ただただ作業的にルーティンを
回しているにすぎません。
法律も含めてどんどん変化している時代に、変化を嫌い給料をもらって
生きていこうとする考え方は将来非常に不幸になる可能性があるのです。
また、変化を拒んでいることに気づいていない場合もあります。
気づいていない方の大きな特徴として
変化に対して理由もなく負のイメージを漠然と持っていたり、そういった仕事は
上役がやるものだと勝手に決めつけている人です。
「変化」を求められていることは、何かしらの「改善」をしないといけないからです。
意識して協力的に参加していくことがあなたの成長につながります。
次に変化を求められた結果、納得できずに働いていた事業所を辞めたとします。
しかし、外部環境も常に変化しているため、次に就職した事業所でも同じような変化を
求められる可能性は非常に高いことを理解しておく必要があります。
一時撤退したからといって、次に行くところが変化を求めない会社とは限らないのです。
自分に変化を促すコツ
では、どうやって変化に対応していけばよいのでしょうか。
大切にしたい考え方の1つに「スモールステップ」があります。
文字通りの意味ですが
小さなステップからはじめる。
小さな範囲(場所)からはじめる。
小さな改善も大きく評価する。
といった「小さいシリーズ」です。
変化に慣れていくためにも大変役に立ちます。
大きな目標を達成しようとすると、その分大変になります。
実際に毎日業務に追われているのに、新しい変化なんて受け入れにくいですよね。
なので
小さな改善を見つけてみる。
小さなことからスタートしてみる。
小さな改善でも、1歩前に進めたと評価してみる。
小さな成果の集合体が、目標達成とつながります。
いきなり目標達成を目指すのではなく、小さな成果を目指してみてください。
管理者の人にお願いしたいことは、必ず成功までもっていってください。
中途半端な変化への挑戦は、職員のストレスになります。
「また余計なことをやらされる。」なんて思われると、せっかくの取組みが台無しです。
管理者も一緒に汗を流し、現場の職員と成功体験を得ることが大切です。
今の職場じゃ頑張れないかなぁ・・・。と悩んでいる人へ(村長の提案です)
変化、変化とお伝えしてきましたが「そもそも論」で今の職場で変化することにためらいがある人もいるのではないでしょうか。
村長の経験談だと、何年も働き続けてきた職場というのは、すでに人間関係が構築されていて、いまさら急には変わりにくいことがあります。
言いたい事があっても今さら言えない。
頑張りたいけど、協力してくれる人がいない。
自分だけ浮いてしまいそう。
こういうこと多いですよね。
村長の場合は、なかなか自分が変われなかったので、二つの手段を選びました。
1つ:異動
同じ法人内の他事業所へ異動願いを出して働く環境をリセットします。
給料が下がったり待遇が悪くなったりする心配はないです。ノーリスクで
「自分が変わるチャンス」を得ることができると思います。
2つ:転職
「今の職場で定年まで働くつもりはない」と思いながらも、多くの人が
なかなか踏み切ることができません。
それは、体力と精神力、勇気が必要となり、多くの人が経験不足からくる
「不安・リスク」を考えてしまうからです。
それでも「今の職場じゃ頑張れないかなぁ・・・。と悩んでいる人」には
転職は「確実に自分を変えれる大きなチャンス」となります。
それに「転職 = リスク」といった考え方には誤解もあります。
(※他記事でも解説しているので、ぜひ読んでみてください。)
異動も転職も、共通点は自分を変えるためのきっかけ作りです。
つまり
高校デビュー的な感覚がないと、どっぷり浸かった職場環境から自分が変わることは難しいということです。
最後に
変化を受け入れ、挑戦することは簡単なことではありません。
しかし、変化しなと生き残れないことも確かです。
大切なことは、小さなことでもいいし、無理しなくてもいいので、変化しようと努めることです。
この記事を読んで自らの行動を変えることの出来る人は少数だと思います。
理由は動く人と動かない人の差です。
99%の人が明日には忘れて、同じ毎日の繰り返しに戻ってしまうそうです。
1%の行動する人だけが変化し、成長できるといいます。
行動するだけであなたは変化できたと言っても過言ではないでしょう。
周囲を見渡してみると「変化に対応しようと頑張っている人」が必ずいます。
変化をしようとしない人と変化を受け入れ対応しようと頑張っている人。
自分の将来のためにどちらが正しい選択かは、あなたが決めることです。
今回の記事は変化することの重要性について書いてみました。
誰かのお役に立てれば幸いです。
それではまた!
について解説していこうと思います。
今回のテーマは「変化に対応できる介護士になる」です。
この記事で学べること
1.私たちが変化を拒む理由を理解できる
2.会社から変化を求められている理由を考えられるようになる
3.変化に価値を見出して、対応できるためのヒントが得れる
変化を嫌う「人間の特性」を理解する
そもそも、人は誰でも変化を嫌います。村長も変化は大嫌いです。それはなぜでしょう。
それは以下の人間の特性に目を向けることで理解することができます。
納得していないから
目的や目標を表面的に理解しても行動に移せないのは、自分の中で腑に落ちない何かがあります。人は心から納得しないと行動をおこすことができません。
変化に対応できなければ廃れることを理解できていないから
社会や介護業界も変化しています。当然、あなたの働いている事業所も常に変化しています。
何が変化しているのでしょうか。
もう少し視野を広げてみると変化がみえてきます。
実際に’’日々の業務の流れ’’などはなかなか変化しているとは言えません。
しかし、広い視野で大局的にみると変化に気づくことができます。
例えば介護保険法の改定は3年に1度あります。
事業所が新しい加算を取得するためには、人員基準に介護福祉士を割増配置するなどの資格要件を求められることから
「今後は無資格者よりも有資格者を優先的に配置するぞ!!」
上役だけでこんな取り決めになっていたりすることがあるんです。
変化は介護現場だけでおこっているものではない事に気づける広い視野をみにつけましょう。
それに事実、介護事業所の倒産は多く、大手に買い取られる事業所もあります。
介護事業に参入した大手企業が撤退する事態も増えています。
下の図は「2019年に倒産した介護事業所の数」です。
2016年から4年連続で100件を超えており、深刻な問題となっています。
特徴として小規模事業所が大半を占めているようです。
「いま働いている事業所がつぶれても、いくらだって他はあるしすぐに就職できるからいいや」
なんてことを言ってきた部下がいましたが、確かにその通りです。
間違ってはいないでしょう。
でもよく考えてみてください。
あなたの人生において何のプラスになっているのか。
あなたが求められているのではなく、単に人手が欲しいからすぐに就職できるのではないのか。
あなたの人生、社会や会社の都合で左右されていいのでしょうか。
考え方は人それぞれですが、これらの事実に納得できているのであればいいと思います。
「いま働いている事業所がつぶれても、いくらだって他はあるしすぐに就職できるからいいや」
この考え方は将来必ず不幸になる思考展開です。
決して「介護の仕事は求人がいっぱいあるし、安定している」と誤解しないように気を付けてください。
今が楽だから
変化することは自分を変えることでもあるため、長期的に見て成功すると楽になることは想像できます。
しかし、短期的には精神的にも身体的にも負担が大きく、楽ではない!
誰だって今のまま何も変わらない方が楽ちんでいいです。村長も楽ちんが大好きです(笑)
でもこれは「保守性バイアスの罠」にはまっている危険があります。
保守性バイアスとは、簡単にいうと、ある見解や予想に固執することです。
要するに頑固なことです。
介護職員の多くは、何かの行動を開始する前にその検証を行っています。
しかし、保守性バイアスに囚われてしまうと、周囲が言っているアドバイスや警告などの
新たな情報が入ってきても、受け入れません。
こうだと思ったことをやり続けようとします。
自分の考え方を変更できなかったり、明かに間違っているように見えても修正が遅く
なってしまいます。
変化しないとマズいと分かっていても
人は「いまが楽」から抜け出せない傾向にあるのです。
成功体験がないから
変化に挑戦した結果、成長を実感できたり、良い結果につながった事例を経験したことがない人。
これらの理由で変化を嫌う職員が多くいることは事実です。
自分を変えない選択をしてしまっているので成長するチャンスを失っているともいえます。
とはいえ、上げ膳据え膳を期待していても仕方がないので、自らもチャンスに飛び込む勇気も必要です!
会社から変化を求められている理由①
介護保険制度が変化しているから
ご存知のとおり、介護保険は3年に1度の周期で改定を繰り返しています。
近年は介護報酬の引き下げが続いており、介護事業所の多くは満足な売上を出すことが
できない状況になっています。
そんな中、政府は介護報酬が引き下げられても、変化しようと頑張った事業所には
ご褒美として新しい加算を用意しています。
新しい加算を算定することで運営が安定するような報酬性の高い加算です。
これは政府が打ち出す
「介護報酬引き下げという鞭」と、「新しい加算という飴」
で会社の運営方針を誘導されている現状があると言えます。
新しい加算を算定している事業所の方が優れているかは一概に断定できませんが
他事業所との比較対象の1軸になっていることは確かです。
それでは、私たちの給料にはどのように影響してくるのでしょうか?
給料に直結することだから
実はあなたが勤めている会社も「職員の給料を上げたい!」と思っているかもしれません。
特に新しい加算の中でも
私たちの給料に直結する加算が【処遇改善加算】と【特定処遇改善加算】です。
ざっくり言うと、事業所が得た介護報酬(売上)の一部を職員の処遇改善(給料)のため
だけに還元されるよう仕組まれた加算です。
処遇改善加算は職員全体を対象に、特定処遇改善加算はリーダー格の職員を対象に
している特徴があります。
この加算にもいくつかのランク付けがあって、上位加算の方がより加算率が高くなっています。
処遇改善加算の加算率とはつまり、職員への還元率にも影響してくる重要な要素です。
控えめに言って、年間数百万~数千万の売上差がうまれる事業所もあります。
この記事で注目しないといけないことは
上位加算になればなるほど条件が厳しく取得が難しいということです。
条件が厳しいので、取得をあきらめてしまう事業所も多くあります。
いくつかの条件を紹介します
算定に必要な要件(処遇改善加算の場合)
1、職場環境等要件について
資質向上のための研修やⅠCT活用、マニュアル等の作成による責任所在の明確化
新人介護職員の早期離職防止の取組み、非正規職員から正規職員への登用 等々
2、キャリアパス要件について
経験に応じて昇給する仕組み、一定の基準に基づき定期に昇給を判定する仕組み
キャリアアップするための具体的な取り組みと職能要件の明確化 等々
3、賃金改善を行う賃金項目及び方法
賃金改善を行う給与の種類の明確化、賃金規定の見直しとその具体的な取り組み 等々
いかがでしょうか。もうピンときた方もいるかと思います。
そうです
→政府は介護報酬を引き下げ売上は落ちる。
→それを補填するために新しい加算が追加されるが、上記のような厳しい条件がある。
→新しい加算を取得するために事業所は変化が必要となる。
こんなフローになっています。
変化を拒むということは、介護保険制度においても取り残されていく結果を招くのです。
会社から変化を求められている理由②
変化をしない問題の本質
1.役割分担や協力体制が変わらない
2.現実とのずれが生じる可能性が高い
3.変化を拒んでいることに気づいていないケースもある
4.利用者、職員、外部環境は常に変化している
変化をしないということは、何も変わらないということです。
会社の一方的な希望をいえば、変化しない職員はとても困ったちゃんです。
変化し続けている介護業界において「何も変わらない」という選択肢は
むしろ状況が後退している状況になります。
職員個々の能力にも変化がないため役割分担や協力体制が変わらず
そこには何の改善も生まれないため、ただただ作業的にルーティンを
回しているにすぎません。
法律も含めてどんどん変化している時代に、変化を嫌い給料をもらって
生きていこうとする考え方は将来非常に不幸になる可能性があるのです。
また、変化を拒んでいることに気づいていない場合もあります。
気づいていない方の大きな特徴として
変化に対して理由もなく負のイメージを漠然と持っていたり、そういった仕事は
上役がやるものだと勝手に決めつけている人です。
「変化」を求められていることは、何かしらの「改善」をしないといけないからです。
意識して協力的に参加していくことがあなたの成長につながります。
次に変化を求められた結果、納得できずに働いていた事業所を辞めたとします。
しかし、外部環境も常に変化しているため、次に就職した事業所でも同じような変化を
求められる可能性は非常に高いことを理解しておく必要があります。
一時撤退したからといって、次に行くところが変化を求めない会社とは限らないのです。
自分に変化を促すコツ
では、どうやって変化に対応していけばよいのでしょうか。
大切にしたい考え方の1つに「スモールステップ」があります。
文字通りの意味ですが
小さなステップからはじめる。
小さな範囲(場所)からはじめる。
小さな改善も大きく評価する。
といった「小さいシリーズ」です。
変化に慣れていくためにも大変役に立ちます。
大きな目標を達成しようとすると、その分大変になります。
実際に毎日業務に追われているのに、新しい変化なんて受け入れにくいですよね。
なので
小さな改善を見つけてみる。
小さなことからスタートしてみる。
小さな改善でも、1歩前に進めたと評価してみる。
小さな成果の集合体が、目標達成とつながります。
いきなり目標達成を目指すのではなく、小さな成果を目指してみてください。
管理者の人にお願いしたいことは、必ず成功までもっていってください。
中途半端な変化への挑戦は、職員のストレスになります。
「また余計なことをやらされる。」なんて思われると、せっかくの取組みが台無しです。
管理者も一緒に汗を流し、現場の職員と成功体験を得ることが大切です。
今の職場じゃ頑張れないかなぁ・・・。と悩んでいる人へ(村長の提案です)
変化、変化とお伝えしてきましたが「そもそも論」で今の職場で変化することにためらいがある人もいるのではないでしょうか。
村長の経験談だと、何年も働き続けてきた職場というのは、すでに人間関係が構築されていて、いまさら急には変わりにくいことがあります。
言いたい事があっても今さら言えない。
頑張りたいけど、協力してくれる人がいない。
自分だけ浮いてしまいそう。
こういうこと多いですよね。
村長の場合は、なかなか自分が変われなかったので、二つの手段を選びました。
1つ:異動
同じ法人内の他事業所へ異動願いを出して働く環境をリセットします。
給料が下がったり待遇が悪くなったりする心配はないです。ノーリスクで
「自分が変わるチャンス」を得ることができると思います。
2つ:転職
「今の職場で定年まで働くつもりはない」と思いながらも、多くの人が
なかなか踏み切ることができません。
それは、体力と精神力、勇気が必要となり、多くの人が経験不足からくる
「不安・リスク」を考えてしまうからです。
それでも「今の職場じゃ頑張れないかなぁ・・・。と悩んでいる人」には
転職は「確実に自分を変えれる大きなチャンス」となります。
それに「転職 = リスク」といった考え方には誤解もあります。
(※他記事でも解説しているので、ぜひ読んでみてください。)
異動も転職も、共通点は自分を変えるためのきっかけ作りです。
つまり
高校デビュー的な感覚がないと、どっぷり浸かった職場環境から自分が変わることは難しいということです。
最後に
変化を受け入れ、挑戦することは簡単なことではありません。
しかし、変化しなと生き残れないことも確かです。
大切なことは、小さなことでもいいし、無理しなくてもいいので、変化しようと努めることです。
この記事を読んで自らの行動を変えることの出来る人は少数だと思います。
理由は動く人と動かない人の差です。
99%の人が明日には忘れて、同じ毎日の繰り返しに戻ってしまうそうです。
1%の行動する人だけが変化し、成長できるといいます。
行動するだけであなたは変化できたと言っても過言ではないでしょう。
周囲を見渡してみると「変化に対応しようと頑張っている人」が必ずいます。
変化をしようとしない人と変化を受け入れ対応しようと頑張っている人。
自分の将来のためにどちらが正しい選択かは、あなたが決めることです。
今回の記事は変化することの重要性について書いてみました。
誰かのお役に立てれば幸いです。
それではまた!