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セルフイメージという言葉を聞いたことはあるでしょうか。
人は、五感(視覚、嗅覚、触覚、聴覚、味覚)を通して出来事や体験を認識し、言葉によって意味付けを行っているそうです。
そして記憶として定着させ、ある年齢になった時に一定のパターンが出来上がるといいます。
たとえば
・〇〇が得意、苦手という思い込み
・正しいと思っていること、考え方
・価値観、物事への評価
などです。
一定の思考パターン、行動パターンをつくり、自分がやること成すこと全ての結果に影響を与えます。
つまり、私たちの思考や行動は、現在にいたるまでの様々な体験を通してプログラミングされています。
一度、自分の生き方のパターン(プログラミング)ができあがると、条件反射のように同じパターンを無意識にくり返します。
人生で成功を手にする人と、そうでない人の違いには、このような理由がありました。
人の思い込み、思考パターンや行動パターンは、実証済みの効果的な手法を用いることでより良く変えることができるのです。
それは望む成功やゴールに向かい、あなたの思考パターンや行動パターンを最適化することを可能にします。
今回のテーマは「セルフイメージを理解して、自分を再プログラミングする」です。
「あの人はセルフイメージが高い人だ」
「ちょっとセルフイメージ変えたほうがいいよ」
このような会話は介護の現場ではあまり聞きなじみがないですが、知っている人は自己啓発のリテラシーが高い人と言えるでしょう。
このような人は、あなたの人生をより良くするために是非付き合っていきたい人です。
この記事で学べること
・セルフイメージを理解できる
・自分のセルフイメージをかえる手段を学べる
セルフイメージとは
セルフイメージとは
「自分が自分について思い浮かべるイメージ」のことです。
つまり「自分に対する印象や価値観」のことです。
・自分のことをどんな人間だと思っているか
・何が得意で、何が苦手か
・自分は周囲からどう見られていそうか
これらの印象のことを「セルフイメージ」と言います。
私たちが生まれてから、これまでに体験した様々な出来事がセルフイメージを作り上げる要素となります。
しかしそこには経験や体験からくる
「思い込み」も同時に記録されていきます。
一説には幼少期の経験が大きく影響していると考えられています。
ここで「思い込み」の例をみてみましょう。
たとえば
・頑張っているけれど成果が出せない
・今年こそ資格を取りたい思っているのに結局なにも始められない
・出世したいけど、なかなか評価されない
などの悩みがあったとします。
自分では「やってやる!」と頭の中ではやる気満々です。
しかし、実際の心の中はというと
(あたま)頑張れば成果が出せる→(こころ)どうせ無理だろう
(あたま)資格を取りたい→(こころ)そんな時間ない
(あたま)出世したい→(こころ)自分には不可能だ
といったように、頭の中で考えていることと自分の心がバラバラになっていることが考えられます。
この心の中に抱いている無意識の部分がセルフイメージです。
セルフイメージを高めることで、「人生は変わる」といわれています。
セルフイメージを高めることができれば実力を発揮できるようになり、人生を前向きに生きている人たちとの関わり合いも増えてくるからです。
もちろん、収入アップや昇進などの成果にも繋がっていくのです。
しかし、このセルフイメージをおろそかにしていると、努力してもなかなか成果を出すことは難しいでしょう。
セルフイメージがもたらす影響
セルフイメージは私たちの人生にどんな影響を及ぼすのでしょうか。
「自分はやればきっとできる」と思い込んでいる人もいれば、「自分は努力してもきっと成功しない」と思い込んでいる人もいます。
そして、「きっとできる」と思って挑戦するのと、「きっとできない」と思って挑戦するのでは、明らかに結果に差が出てくるのです。
セルフイメージが低い場合、同じような能力の持ち主でも発揮できるパフォーマンスが変わってきます。
また、セルフイメージとは潜在意識に刷り込まれているため、自分ではコントロールすることができません。無意識でそう思い込んでしまっていることが原因です。
・自分はだめだ
・うまくいくはずがない
といったことが潜在意識にプログラミングされていると、セルフイメージは低くなります。
結果的に
言い訳や他人のせいにしたり、あきらめてチャレンジすることをやめたり、立ち直りが遅くいつまでも凹んでしまうなどの悪影響があります。
逆に
・自分は大丈夫
・きっと上手くいく
といったことが潜在意識にプログラミングされていると、セルフイメージは高くなります。
結果的に
失敗してもそこから学びを得て次に活かしたり、前向きに考えて改善する方法を考えたり、悩み過ぎずに少し楽観的になれるのでストレスがたまりにくいなどの良い影響があります。
多くの場合、私たちが何かに挑戦したいと思っていることを阻害している原因は、私たち自身のセルフイメージです。
セルフイメージを高める方法
①セルフイメージを低下させている根本原因への対処
セルフイメージが低いと、どちらを選択すれば成果を出せるのかわかっているのに、マイナス思考になったり、すぐに諦めたりしてしまいます。
例えば
・どうせ自分は頑張ってもできない
・自分はコミュニケーションが苦手だ
という思いが、自然と沸き上がってくるのであれば、根本的な解決をしていく必要があると考えるべきです。
しかし、無理は禁物です。セルフイメージは一朝一夕で変わるものではありません。
決して無理をせずに、少しずつセルフイメージを高めていくことが大切です。
具体的には
毎日やろうと思ったことをリスト化し、それをひとつひとつ確実に完了させていきます。
どんな小さなことでも大丈夫です。
・出勤したらロッカーを掃除する
・1日1つ他人の良い所を見つける
・笑顔で挨拶する
そして、これらを毎日日記に書き留めていくとよいでしょう。
そうすることで徐々にあなたの中に「成功体験」が蓄積されていき、セルフイメージを高めていくことができるのです。
もちろん、その人たちは無意識に思い込んでいるので、自分では意識していないことがほとんどです。
セルフイメージを高めて無意識なポジティブ思考を手に入れるためには、小さな成功体験の積み重ねをすることが重要だということを覚えておきましょう。
②自分を大切な存在と感じるためのリスト作成
次にセルフイメージを高めるために重要なことは「自分を大切に感じる」ということです。
・自分は成果を出していい存在だ
・自分は受け入れてもらえる存在だ
・自分は幸せになってもいい存在だ
という認識が、潜在意識にあるセルフイメージを改善していきます。
それでは、潜在意識に対してどのような働きかけが有効なのでしょうか?
セルフイメージが低いと、どうしても「相手にしてもらえなかった点」に注目してしまい、ネガティブな感情が生まれます。
それではセルフイメージを高めることができません。
なので「相手にしてもらえた感謝すべきこと」にフォーカスできるように意識の方向を変えてみましょう。
「幸福を感じる」ことで、セルフイメージは高まっていきます。
やることはとてもシンプルです。これまでの出来事を振り返り、感謝できることを書き出します。
・何かを誰かにしてもらった
・苦しいときに励ましてもらった
・助けてもらった
・支えてくれた
・応援してくれた
・信じてくれた
といったことを振り返って書き出すことです。
また、自分の「長所や誇れる点」をリスト化していくことも、改めて自分の価値を確認できる方法です。
ただし、他人と比較するような項目は含まないようにしましょう。他人と比べて生まれる成功体験では、セルフイメージは高まりません。
比較すべきなのは過去の自分です。
「以前の自分はこうだったが、経験や知識を得ることによってこのように成長した」ということを誇ってください。
また「よかったこと」や「より酷い状況に発展しなかったこと」をリスト化することもおすすめです。
たとえば
・赤信号につかまったが、きれいな花が咲いているのを発見できた
・転んでしまったけど、かすり傷だけですんだ
・スマホを落としてしまったが、画面にヒビが入っただけでまだ使える
・遠回りしたけど、雰囲気の良いカフェを発見できた
・遅刻したけど、事故にあわずに来れた
どんなことでもいいのですが、なによりも大切なことは意図的に良かったことを見つけるように意識することです。
③前向きに生きている人たちと積極的に交流する
セルフイメージは過去の経験によって形作られるものですが、現状の環境でも大きな影響を受けています。
つまり、周囲の人の影響を受けてしまいます。
なので、あなたが現在どのような人たちと接しているのかという点は注意が必要です。
周囲の環境によっては、セルフイメージを高めようと工夫しても、知らず知らずのうちにどんどん低下している可能性があるからです。
良い影響を受けようと考えたら、前向きに生きている人たちと積極的に交流すべきです。
肯定的な人たちのポジティブな面やアクティブな面に支えられたり、助けられることが多くなるでしょう。
それだけ感謝すべき項目も増え、セルフイメージ向上に良い影響を与えるのです。
注意しなければいけないのは、逆に周囲にマイナス発言する人たちばかりの環境にいるケースです。自分はマイナス発言をしていなくても、ネガティブな影響を受けて、セルフイメージは低下していきます。
自分がどのような環境にいるのか、しっかりと把握しておく必要があります。
④「モデリング」を活用する。
もし周囲の環境が変えにくい場合は、モデリングを活用することをお勧めします。
モデリングとは
「あなたが理想とする人物に真似をする」ということです。
その人物の仕草だけでなく考え方も徹底的に観察して真似をします。
モデリングをすることで言動が自信に満ちるだけでなく、心境も驚くほどポジティブな影響を受けることができます。
⑤セルフトークを活用する
セルフトークとは
心の中でつぶやていること。つまり、心の口ぐせです。
無意識に発せられているセルフトーク(心の口ぐせ)を意識的にすることによってコントロールしていきます。
・どうせダメに決まってる
・誰も信じられない
・ついてない
・どうにもならない
・自分には才能がない
1日何万回も否定的な言葉を自分の潜在意識に刷り込んでいくと、不幸な結果につながります。
「自分の夢を叶えたい!」と言っている一方で
潜在意識の中の自分は「叶うわけがない!」と思っている状態になります。しかも無意識です。
そうなると、一歩も踏み出せなくなります。
行動も起こさないので現実は何も変わらず、自分のセルフイメージがどんどん低くなっていきます。
逆に言えば
心の中で言っているセルフトークがポジティブでワクワクでパワフルで楽しいものであれば
セルフイメージがぐんぐん高まり、見える世界が変わり、人生がどんどん楽しくなっていきます。
意識的にすることができれば、その場でどんどん書き換えて行きましょう。
慣れてくるとポジティブに言い換えるのが当たり前になってきて、さらに続けると無意識に書き換えられるようになっていきます。
セルフトークのメリット
・やりたくないことがやりたいことに変わる(やらされているではなく、やりたいことになる)
・何かをしようとする時、一歩目が踏み出せる
・「考え」や「気持ち」が 自動的に理想の状態に向かう
・ 嫌な感情を切り替えられる(気持ちの切り替えが早くなる)
・人間関係が改善する
・自信がついてくる
・自分のパフォーマンスを最大化できる
・将来への不安を解決する思考力を身につけられる
・思考停止を予防できる
セルフイメージを高めすぎることへの注意点
成功体験を積み上げていけばセルフイメージを高めることができますが、最適なセルフイメージを維持できるようになるわけではありません。
そこには、協力者への感謝の気持ちが必要です。
感謝の気持ちが低い状態で自信過剰になると人は傲慢になります。
その成功を威張るようになり、他人への態度も横柄なものになってしまいます。
これは相手と比較し、自分の優越性を感じているからです。
周囲に対して否定的になることで、自己肯定してもセルフイメージの最適化はできません。
最後に
セルフイメージは自分の根本の問題です。これを変えていくことは容易なことではありません。
ですので、焦らずじっくり取り組んでいきましょう。
少しずつ成功体験を増やして自信をつけ、周囲に感謝することを通じて幸福を感じていきましょう。
こうすることによって、セルフイメージは健全に高まっていきます。
セルフイメージが最適化されれば、自分を大切にできるだけでなく、家族や、会社や、社会も大切にできるようになります。
周囲に良い影響を与える存在になることができるのです。
誰もが、その存在になることができます。もちろんあなたもです。ぜひ、未来を変える選択をしていきましょう。
誰かのお役に立てれば幸いです。
それではまた!