こんにちは、村長のすももです。
介護村アカデミーは、介護士向けにビジネススキルを紹介するサイトです。
実践的でわかりやすく、シンプルをモットーに日々の業務で役立つ情報を発信しています。
ブログ更新のお知らせが届く「Twitter」、何でも相談ができる「LINE」もやっています。
どうぞ気軽にご利用ください。 すもも
私たちは元気いっぱいな時は多少のストレスにも耐えることができます。
しかし、疲れている時はちょっとしたことでも嫌になってしまいますよね。同じことをしていても強いストレスを感じてしまいます。
その違いは「元気か疲れているかの差」だと思います。
誰でも元気でいたいし、好きで疲れているわけではありませんが、ストレス社会を生きている私たちは常に疲労困憊。
でも、ある習慣をつくることで、疲れ方を軽減できると言ったらどうでしょうか。
今回のテーマは「脳への負担を減らして、疲れにくいを継続する」です。
何かを学ぼうと思えば何でも無料でできる。現代は本当に恵まれた環境ですよね。
子育てとお仕事と大変でしょうが、村長もご自愛してくださいね^^
この記事で学べること
・疲れにくい働き方のコツ
・脳への負担を軽減する働き方
「働き方のマネジメント」が必要とされる背景
みなさんご存じのとおり、多くの会社で働き方改革が導入されています。
しかし、少なくとも介護業界においては「何も変わっていない」か「むしろ負担が増えた」ように感じます。
その原因は
働き方改革の本来の意味を知ることなく、ただ「やってはいけないこと」が決められてしまったからです。
この「やってはいけないこと」のせいで介護現場はよりひっ迫した状況となっています。
たとえば
・残業してはいけない
・生産性を高めないといけない
・5日は有給をとらないといけない
といった働き方改革による新ルールがあげられます。
※働き方改革について詳しく知りたい方は、下記のリンクからどうぞ(わかりやすく解説されています^^)
そして働き方改革の新ルールをいざ実践しようとすると
「残業が減り、休日が増えたけど作業量は変わらない」
といった課題に直面することになります。
被害者である私たちは
なんとか仕事を終わらせようと、休みの日まで仕事のことを考えるようになります。
また「せっかく有給をとるのだから」と思い立ち
有意義な有給を過ごすことができるよう、家族や友人とスケジュールを合わせたり、いつもより早いペースで仕事を終わらせようと努力するかもしれません。
その結果
脳にとってはタスク(作業)が増えただけになり、余計に疲れてしまうことにつながってしまうのです。
そんな大変さを知るか知らずか、経営層は「作業量を創意工夫でなんとか乗り越えてくださいね」と、現場に丸投げ状態です。
これでは、今回のテーマである「脳への負担を減らして、疲れにくいを継続する」を達成することができません。
これらの問題にカリスマ的なリーダーが突如現れて助けてくれるでしょうか。
恐らく、ではなく、確実に無理でしょう。
もし現れたとしても、期待はできないと思います。なぜならカリスマリーダー達でさえも脳のタスク(作業)が増大しているからです。
私たちはいま、「ノー残業」「有給取得」「生産性向上」などの「自分たちだけでは操作できない」ことに拘り無意味に悩み続けることから脱却して
「自分たちだけでも操作できる」内面的な働き方をマネジメントするスキルが求められているのです。
働き方をうまく変えられない理由を考えてみる
残業が減り、休日が増えたけど作業量は変わらない。
といったケースで考えてみましょう。なぜ、働き方改革が始まっているのにいつまでも良い変化につながらないのでしょうか。
残業が減れば、社員としては負担が減るはずなのですが、単純に作業量はかわらないのであれこれ工夫をして早く終わらせようと頑張ります。
その結果、常に仕事に追われるようになってしまい
仕事のペースが崩れてしまうことが原因としてあげられます。
それでは、上記のようにうまくいかない理由をもっと深く考えてみましょう。
残業を減らすことを、単純に作業時間を減らす。と誤った考え方をしてしまうと
少しの空き時間もなく仕事を詰め込まなければならないため、かえって負担が増えてしまう。といったことが原因と考えられるます。
そしてその背景には、経営層の「残業時間を制限さえすれば無駄な仕事をしなくなるだろう」といった安易な目論見の失敗があります。
しかし、介護現場で働く介護士たちは目の前のご利用者の状況に合わせながら働いています。
介護士は自分のペースで働くことをしていないため、残業時間の制限などそもそも意味がないのです。
理不尽なルールを強要され、捌けるはずもない仕事の前に私たちの脳はストレスを感じてしまいます。
働き方改革の推進をすればするほど介護士たちはより疲れてしまい、パフォーマンスが低下し、より生産性が損なわれる結果につながってしまうのです。
「作業時間の制限」といった取り組みは誰にとっても同じでわかりやすい指標ですが、業種によっては取入れにくいことも事実として理解しておく必要があります。
脳疲労と体の疲れに関するお話
作業時間を減らしただけでは
作業量が同じであるため
普段から休みなく働くはめになり
自分のペースを崩してしまうため
脳のストレスが増えてしまい
かえって疲れやすくなることがわかりました。
それでは、どうしたらよいのでしょうか。
そのヒントは
すべての業種の人に共通することを改善する。といった視点にあります。
そしてそれは
「脳に余計な働きをさせない」ことです。
脳と体の疲労の関係性は、さまざまな書籍でも紹介されています。
また、インターネットで「脳疲労」と検索してみても多くの情報がヒットします。
※検索上位でぱっと見わかりやすかったサイト様です^^
脳の負担を減らして働く新習慣
前章で紹介した脳の疲労問題は
「脳に余計な負担がかからないように工夫する」ことで解決できます。
体を使うと体が疲れてしまうように、脳を使うと脳が疲れてしまいます。
脳が持っているエネルギーは無限ではないため、無駄な消費をおさえ、可能な限りコスト削減することは疲れないためにも望ましいルーティンです。
しかし何かを変える。ということは、これまで設定していた「自分のあたりまえの行動」を「新しい行動」に書き換えないといけません。
そのため
最初の1回はとても負担がかかります
この最初の1回を「メタ認知」してしまえば、新しい行動の痕跡が残るため、意識することで2回目以降が楽になります。
くり返すことで、自分の中で標準化されていきます。
メタ認知とは
自分が認知していることを客観的に把握し、制御すること、つまり「認知していることを認知する」ことです。
たしか介護スキルの中にも似たような言葉がありましたね。
いま、自分がどんな感情を持っているのか、どのように考え行動をしているのか、自分自身を客観的に見つめて支援にあたる方法・・・。
また、メタ認知も社会人の基礎的なビジネススキルの1つです。ぜひ覚えておきましょう!
脳の負担が減る具体的な3つの方法
① 活発に動ける時間帯によく働き、活動が低下する時間帯には軽めの作業を心がける
つまり、脳が疲労しやすい時間帯に難しい仕事をしない。ということです。
諸説ありますが、私たちの脳や体の仕組みは、そもそも活発になる時間帯と活動が低下する時間帯とにわけられます。
そしてそれは一定の周期で決まっています。
最も活発になる時間帯は「起きてから4時間後と11時間後です」
活動が低下する時間帯は「起きてから8時間後と22時間後です」
もし、6時に起床して仕事に行く生活をしている人なら、10時と17時頃が活発になり、14時と朝方4時頃には活動が低下します。
自分が活発に動ける時間帯と、そうでない時間帯を見分ける簡単な方法があります。
「午前」「午後」「夕方」「眠る前」の4つにわけて
・少し元気
・最も元気
・少し眠い
・最も眠い
4点を当てはめてみます。
一般的な社会人なら
午前 ・・・ 最も元気(活発に動ける時間帯)
午後 ・・・ 少し眠い(活動が低下している時間帯)
夕方 ・・・ 少し元気(活発に動ける時間帯)
眠る前・・・ 最も眠い(活動が低下している時間帯)
のようなリズムを刻んでいます。
このリズムに沿って、活発に動ける時間帯に集中して仕事を終わらせる努力をしたり、活動が低下している時間帯にストレスの少ない簡単な作業をしましょう。
一日中眠気があり活動が低下している時間帯なんですが、これ詰んでますか?
すぐに実践できるリズム調整の具体的な方法は
・昼休みに30分程度の仮眠をとる
(仮眠はリズムを整えるだけでなく、脳疲労を回復させ、パフォーマンスを向上させる働きもあります^^)
・夕方以降、パフォーマンスを高め、夜の眠りを誘う(ジムに行ったり、軽めのジョギングなどがおすすめ)
などでリズムを整えてみましょう!
② 仕事を先延ばしする癖を無くす
つまり、仕事を先延ばしすることで、脳が疲労してしまうので注意する。とういことです。
仕事の先延ばしというのは、だいたい大変だったり面倒なことを後回しにしていることが多いと思います。
一見すると脳がエネルギーを使わないようにマネジメントしているように思うかもしれませんが、間違いです。
理由は
大変だったり面倒な仕事を「あ、あの仕事やらなきゃ」と思い出してはストレスを感じてしまっているからです。思い出す度に大きなストレスを受け、脳は疲れ果ててしまいます。
メモやToDoリストを作ることで「思い出す」といった脳へのストレスを軽減できますが、一番よいのは、やっぱり先延ばししないことです。
③ 脳が疲れない場所で仕事をする
つまり、自分が一番集中できる環境を整えるということです。
脳にとって「場所」とは、あなたの行動や感情を記憶する基準です。
うまく「場所」を演出することで、脳を集中状態に導くことができます。
たとえば上司に怒られたり、大きなミスをしてしまった「嫌な思い出の場所」ではどうでしょうか。おそらく気分も乗らないし、やる気や集中力も高まらないと思います。
そもそも行きたくもないですよね。
反対に自分の意見が認められたり、大きな成果を出したり、有意義な時間が過ごせた「楽しい思い出の場所」や「お気に入りの場所」だったらどうでしょうか。
ほとんどの人はやる気や集中力も高まると思います。
この「場所」を意識して仕事をすすめてみることが上策です。
介護現場で多いなと感じる「疲れやすい場所」の例としては
「フロアで見守りをしながら、その他の仕事をする」ときです。
例えば見守りしながら記録を打つなどです。
一見して同時に多くの仕事をこなしているようですが、非常に効率が悪いです。
1つの仕事に集中できないし、優先順位がコロコロ変わります。
結果的にどの仕事も中途半端になってしまい、無駄に脳を疲れさせてしまいます。
できることなら静かな個室に移動することをおすすめします。
シングルタスクを意識しながら一点集中できる場所を探してみましょう。
最後に
今回の記事を書いた理由は「働き方改革って言っても結局なにもかわらないじゃん!!」
と叫びたくなる介護現場の実情を振り返ったときに、じゃあ「休みが増えたら疲れとれるのかな?」と疑問に思ったからです。
村長はこれまでにも、連休をとるよりも「マインドフルネス」や「マインドセット」などを学び、仕事や私生活で活用した方が疲れがとれた実感がありました。
脳を疲れさせない働き方も、まさにそれです。
疲れにくい効率的な働き方や疲れがとれる質の良い休み方はあると思います。
余談ですが、10時間一般的な布団で休むより、5時間トゥルースリーパー使って休んだ方が疲れがとれます(※個人の感想です)
つまり、仕事も休息も「量より質」ではないでしょうか。
①そもそも脳が疲労しやすい時間帯に難しい仕事をしない(自分のリズムを意識する)
②仕事を先延ばしせずに、脳が疲労することを回避する(後であれしなきゃ。のモヤモヤをなすく)
③自分が一番集中できる環境を整え、パフォーマンスをあげる(気持ちよく仕事に集中できるを演出をする)
これからは
「むだに疲れないように頑張る」ことが大切になってくるのではないでしょうか。
それではまた!