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介護職員の給料事情【会社で給料が増えにくい理由と増やす考え方を簡潔に解説】

こんにちは、村長のすももです。

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今回のテーマは「給料を増やす具体的な方法」です。

かなり強気なタイトルですが、村長の実体験をふまえて事実を書きます。

どんな業界でもサラリーマンなら誰しも考えた事のあるテーマだと思います。

最初に結論を書いておきます。

介護職員の給料 =(資格(手当)+職務(手当)+出世(昇給))×転職

以上です。

すもも
すもも
それではさっそく学んでいきましょう^^

 

会社で給料が増えにくい理由:その1

介護業界で給料が増えにくい理由の1つ目は

「会社の給料は会社の規定で決まっているから」です。

決まっていると言っても、実は最近まで多くの介護事業所の規定は曖昧でした。

しかし、1つの出来事がありました。

処遇改善加算の創設です。

処遇改善加算が始まったことで具体的に給料を規定する動きが加速したのです。

処遇改善加算の算定要件に

・職務内容の明確化

・キャリアアップの方法

・昇給する仕組み作り

などが記載されているため、多くの会社で介護職員の給料を等級(ランク)表を用いて

見える化するようになりました。

会社の給料は規定で決まっている(さらに処遇改善加算のおかげでもっと明確化された)

ことは、逆に言うならば「ある程度の給料までは規定にそって昇給できる」ということです。

記事の後半でもふれていますが、あまり悲観的になる必要はありません。

 

会社で給料が増えにくい理由:その2

介護業界で給料が増えにくい理由の2つ目は

「売上の上限額が決まっているから」です。

介護保険法では、介護報酬が定められているため

1か月の売上の上限額が決まっています。

例えば

20部屋の入所系介護施設があったとします。

お客様は最大で20名です。

満床で稼働率100%だったとしても

20名分の売上しか発生しませんよね。

こういった事実から、介護業界では利益を確保するために

いかに稼働率100%を目指すか

といったことが最重要課題となっています。

売上上限額が決まっているのであれば、職員の給料を上げたくても

なかなか上げれないですよね。

 

会社で給料が増えにくい理由:その3

介護業界で給料が増えにくい理由の3つ目は

「介護報酬の引き下げが続いており、先行き不透明だから」です。

介護保険は3年に1度見直しがあります。

そこで今後の介護報酬など、様々な改定が発生します。

ここのところ、引き下げ改定が続いているため

経営者としては、職員の給料を上げにくい状況であると言えます。

すもも
すもも
ここまで給料が上がりにくい理由を説明してきましたがいかがだったでしょうか。

もも
もも
・・・正直介護業界オワコンじゃん!詰んでる!と思いました^^;

すもも
すもも
そんなことはありません(笑)落ち着いてください^^;次の章では給料を増やす方法を具体的に解説していきます^^

 

 

介護職員が給料を増やす方法

ステップ1:資格をとる

介護職員の給料 =(資格(手当)+職務(手当)+出世(昇給))×転職

給料が上がりにくい業界であることは先に説明した通りですが

規定されている通りに努力を重ねれば給料が上がる約束されているとも

言い換えることができます。

その方法の1つが資格取得です。

あたり前だと思われる人もいるかもしれませんが、介護の仕事を長く続けていく上で

資格取得はもっとも身近で確実な給料アップの方法です。

会社によって資格手当の種類や幅、設定金額に違いがあると思いますが

仮に介護福祉士と介護支援専門員(ケアマネジャー)の2つの資格をもっていたとすると

介護福祉士手当(5千円) + 介護支援専門員手当(1万円) = 1万5千円アップ/月

1年で18万円、5年で90万円、10年で180万円も利益が増えます。

資格取得の初期設定を済ませるだけで大きな差となります。

介護の仕事を続けていくなら、できるだけ早い段階で資格をとっておきたいところです。

 

資格には大きくわけて2つ

資格には

「趣味としての資格」と「お金を稼ぐために必要な資格」の2種類があります。

今回は給料を増やす方法のお話なので、もちろん「お金を稼ぐために必要な資格」です。

つまり、手当をもらえる資格を取得する必要があります。

注意したいことは

やみくもに資格を取得しても、会社によっては資格手当がもらえない場合です。

あなたの置かれている状況などで「役に立つ資格」も「役に立たない資格」もあるのです。

取得しておきたい介護系の資格4選

実務者研修修了

介護福祉士

介護支援専門員(ケアマネジャー)

社会福祉士

上記は取得するだけで資格手当として給料に即プラスされることが多い資格です。

会社によっては、資格に応じた職務に従事していなくても、持っているだけで資格手当が

付与されるところもあります。

逆に資格をとっても職務に従事しないと手当が発生しない会社もあるということを覚えておいてください。

例:ケアマネジャーの資格をとったけど、実際はケアマネ業務をしていないので手当がつかない。など

せっかく頑張って資格をとったのに手当がつかないなんてことにならないように注意しましょう。

資格手当については、主に就業規則内に書いてあると思います。必ず確認しましょう。

もしこの先、資格を活かした仕事ができるポストに就くことができないなら

転職することも検討してみてください。

月に数千~数万円の利益損失につながっている可能性があります。

ちゃんと資格手当をもらえる会社を探してみましょう。

 

資格取得のために勉強した時間は無価値ではない

「資格を取っても意味がない」という偏った考え方になる人もいますが

それは少し乱暴だと思います。

少なくとも全く「価値が無い」ということはありません

理由は

・試験に合格するために資料や教材を調べ上げる情報収集力

・勉強時間を確保するために努めたタイムマネジメント力

・勉強するための集中力

・遊びや睡眠などの誘惑に負けずに目標に向かったセルフマネジメント力

 などなど。

これらの能力は資格のように肩書きとして残るものではないですが

今後の仕事や新しい事に挑戦する時には必ず役に立つ重要スキルなのです。

資格を取るために勉強することで得られるものは、資格だけではない。

ことも理解しておきましょう。

 

ステップ2:職務範囲を拡大させる

介護職員の給料 =(資格(手当)+職務(手当)+出世(昇給))×転職

給料を増やす方法として、職務の範囲を拡大させる方法があります。

説明の前に、職務とはなにかをおさえておきましょう。

職務とは

その人が務めとして受け持っている仕事。担当している仕事。

となっています。

似たような言葉で業務があります。

業務とは

日々継続して行う仕事。作業。

となっています。

業務と呼ばれている、日々あたり前に行っている作業の繰り返しでは

評価され給料アップにつながることは困難です。

「自分はこんなに頑張っているのに!」

すもも
すもも
このように思っていても、実際は誰でもできる業務だったりします。

職務の範囲を拡大させるということは

他の人では真似することのできない、オリジナルの仕事ができるようになること

職務手当をもらえるようにすることです。

オリジナルの仕事をこなすことで、給料がアップする可能性があります。

また、求められる職務内容については下記のようなキャリアパス要件に明記されている

こともあり、給料を増やすための指針となります。

(資料元:厚生労働省ホームページより抜粋)

※上図は厚労省のホームページで確認できるキャリアパス要件のひな型です。

 多くの法人がこの表を模して作成しています。

各職責に求められる能力や職務内容、任用要件などが記載されています。

つまり、ここに書いてある事ができるようになれば昇格・昇給することができるのです。

もも
もも
そんなこと言われても、オリジナルの仕事って具体的になんでしょうか。書いてあるだけじゃ実務のイメージが沸きません!

すもも
すもも
たしかにそうですよね。実務は実際にやってみないとなかなか身につかないことも事実です。

「職務内容を拡大する」ことをもっと簡単に言うと、上司がやっている仕事のことです。

わざわざ新しい職務を探し出したり、作り出す必要はありません。

すでに上司がやっている仕事を受注すればいいのです。

つまり、上司の仕事を奪っちゃってください

 

 

上司の仕事を受注する2つのメリット

1.上司(会社)の心象が良くなる

自分と上司の立場を逆にして考えてみるとよくわかります。

部下の方から仕事を手伝いたいと申し出があり、職務の一部を手伝ってもらいます。

仕事の負担が減ることで、自分が組み立てていたスケジュールに余裕ができ

他にやりたかった仕事に取り掛かれるようになります。

日々の業務があるのに自らタイムマネジメントを実行し

新たな仕事に挑戦しようとする姿勢はとても好印象でやる気があるように感じられます。

どんな仕事でもコミュニケーションが基礎です。

良好な関係はチームワークを向上させ、生産性を伸ばし、結果にコミットします。

逆にコミュニケーションが崩壊している場合は、どんな手段を使っても良い結果は

残せません。

上司の心象を良くするということは、一見して媚を売るように誤解されやすいですが

コミュニケーションを良好にするための上等手段の1つだと言えます。

 

2.未来の仕事を先取りできる

上司が行っている仕事は高いスキル、深い知識を求められるものがほとんどですが

特に注目したい上司の仕事の1つが、成果につなげる仕事(アウトプット)です。

アウトプットとは

「出力・発信」の意味。成果物である発言や表現・活動。

売上をまとめたり、話し合いの結果をまとめたり、PDCAサイクルの経過をまとめたり

学んだことを人に教えたり、情報を伝えたり、など

私たちが毎日行っている作業を見える化して、成果物としてアウトプットしています。

会議の議事録、ケアプランなども身近なアウトプットと呼べるでしょう。

このような仕事は職務としては大変重要です。

プレイヤーとして現場で汗を流しているだけでは決して経験できない

マネージャー側の仕事の一端を体験することができます

自分たちが毎日行っている仕事の結果を成果物として周囲の人に分かりやすいよう

まとめる過程は、ビジネスパーソンとして是非習得したいスキルです。

アウトプットは出世しなくても、ベテラン社員には必ず求められます

つまり、ヒラ社員のうちに上司の仕事を手伝うことで、未来の仕事を

先取りして覚えることができるようになるのです。

上司の仕事を奪って、自分の成長につなげると共に、給料アップも目指していきましょう。

 

ステップ3:出世する

介護職員の給料 =(資格(手当)+職務(手当)+出世(昇給))×転職

将来の自分の給料を知りたいと思った場合、どうすればよいでしょうか。

答えは自分の上司の給料を知ることです。

上司の給料 = 将来の自分の給料

ということになります。

出世してどれくらい給料が増えるかは、上司を参考にしてみてください。

なかには出世して昇給することに魅力を感じない人もいるかもしれません

「頑張っても思ったほど給料あがらないなら、別に頑張らなくていいじゃん。」

「適当にやり過ごしてサボってよう。」

と考える人もいるかもしれませんが、それは絶対にNG行動です。

理由は原因と結果の法則です。

今あなたに起こっている問題・状況というのは

すべてそこに原因と結果があります。

例えば、今楽しく生きている。っていう人がいたら

それは過去に理由があるのです。

過去に超がんばったから、今楽しい。

逆に、今めちゃくちゃサボっている人だったら

そのツケが未来の自分に返ってくる可能性があります。

さぼってしまうと、その人の人材としての価値があがっていかないのです。

価値が上がらないままでいるとどうなるかというと

年齢だけ上がっていきます

価値があがらず、年齢だけ上がっていくと

そのまま会社で働き続けることや転職も難しくなっていきます。

これって完全にNGですよね。

他の記事でも書きましたが

会社にいる以上は、自分の能力を出し惜しみせずに超努力してスキルを蓄積する方がいいです。

たとえ報われなかったとしても、それはそれで頑張る方がいいです。

昇格するにも、転職するにも、今より稼ごうと思うなら

スキルの蓄積が必要となるからです。

すもも
すもも
村長は「会社は無料で勉強できる大人の学校」だと思っています。こういった視点で会社をみることができたら、結構楽しくなります^^

自分が成長できる機会やチャンスはいっぱいあります。

その機会やチャンスが無料で受けれるのであればラッキーですよね。

無料どころか、給料までもらえてますよね。

会社は自分を成長させるにはかなり都合のいい場所だと言えます。

 

自分を高く売り込む「経歴を作る」ことに全集中する

管理者になりたかったけど、主任までしか出世できなかった。

このように狙った目標を達成できなかったとしても、それはそれで大丈夫です。

理由は

自分の市場価値を上げて経歴を作ることに成功しているからです。

「今の会社ではこれ以上は給料があがらない」といったことを感じも、高く売り込める経歴を持っていることで今より高い給料や待遇で転職することが可能になります

なぜそんな事が可能なのかを説明していきます。

 

ステップ4:転職する

介護職員の給料 =(資格(手当)+職務(手当)+出世(昇給))×転職

なぜ転職は昇給のチャンスとなるのでしょうか。

それは

どこの会社も役職経験者(マネジメントできる人材)がほしくてほしくて仕方がないからです。

つまり、どこの会社もフロアリーダーや主任、管理者といったマネジメントを経験してきた

人材を雇用したいと考えています。

資格持ちや介護の経験がある者は即戦力として雇用されやすいですが

それは現場のプレイヤーとしてです。

少し表現が悪いかもしれませんが、将棋でいうところの「歩兵」に相当します。

従業員に誤解されて辞めてほしくないので

経営者はこんな事は絶対に口に出しませんが「歩兵」は代えがききます。

相手からどうしても「歩兵を買いたい」と思われる時は、人材不足の時だけです。

会社から本当に欲しがられる人材とは「マネジメント経験者」であると断言しておきます。

 

人材不足の市場を狙うのであれば、派遣社員は最善手かもしれません。

仕事の他に集中したいことがあったり、自分の時間がほしかったり

会社との交渉は派遣会社が間に入って高収入求人も多い。

こういった事情にあう人には派遣で働くこともおすすめできるかもしれません。

村長がおすすめする派遣サイトもサイト下部に紹介しています。

簡単に無料登録できますので、興味のある方はご覧ください。

 

商品を高く売るためのコツの1つに

相見積もりをとって、合格点を出してくれたところに売る。

という基本技術があります。

繰り返しになりますが、相手に買いたい(雇用したい)と思わせる人材は

マネジメントができる人です。

将棋で例えると「飛車」や「角」といった特殊技能の持ち主で大変レアです。

ヒラ社員よりも上の立場になったことのある経験者というのは

・努力して結果を出そうとしている人材

・役職をあたえられるくらい責任感やリーダーシップがある人材

・1から再教育する手間が不要な人材

・各部門や対外的な調整ができる人材

・人材教育ができる人材

なんてことを相手側が勝手に期待してくれます。

「以前の会社では手取り20万円もらってましたが、御社ではどの程度いただけますか。」

と給与明細を見せるなどして給料の交渉ができるのです。

当然、ヒラ社員では給料の交渉は難しくなります。

誰でもできる仕事しか経験していない人材は、マネジメント経験者よりは

どうしても見劣りして市場価値が下がってしまうのです。

村長のプロフィールでも紹介していますが

私もこの方法で月7万円の給料アップに成功しました。

これまで超がんばっていてよかったと思った瞬間でした。

正直、ヒラ社員のまま転職していても満足いく給料アップはできなかったと思います。

 

給料が下がってしまう転職は絶対にだめ

市場の中で高く自分のスキルを買ってくれる職場を選ぶようにしましょう。

「いまいる会社で一生働いていこう」なんて思っている人はほとんどいない

思います。

終身雇用が崩れてきている昨今の日本では、これからこういったジョブホッパーのような

働き方が増えてくると思います。

給料が上がらない会社にいつまでも我慢をして続けるよりも、給料が上がる会社に

転職した方がはるかに人生を豊かにできます。

給料をあげるためには転職も立派な手段のひとつです。

 

まとめ

そもそも、会社の給料は規定で決まっているので、給料が上がりにくいことや

同じ会社で働き続けてもいつか頭打ちになる事実を学びました。

しかし、規定に書いてある資格を取得したり、業務を増やすのではなく

職務を増やすことで給料アップにつながることがわかりました。

また、頑張っても意味がないとネガティブに生きていくよりも超努力して

スキルを蓄積しつつ、可能なら出世を目指し、マネジメント経験者に

なることが転職時には重要になると解説しました。

出世したりマネジメント経験者になることで、自分の市場価値を上げるための

経歴を得ることができます。この経歴はあなたのスキルを高く売るため武器です。

4つのステップで給料アップが図れるといった公式が理解できたと思います。

 

最後に

この記事を読んで実際に行動できる人は約1%です。

ほとんどの人はページを閉じて、明日から何も変わらない毎日に戻ってしまいます。

「いまより少しでも良くしたい。」と思っている人は小さなことでもいいので

動いてみてください。

毎日同じことを繰り返していても、何も変わらないからです。

良くなる人とそうでない人の違いは「動く人と動かない人の差です。

動かなければ何もかわりませんが、成功も絶対にありません。

なので

転職をしようか迷っている人はとりあえず無料登録がおすすめです。

自分の市場価値もわかるし、給料アップする可能性も大きいです。

今回の記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

 

それではまた!