仕事術

介護職員向けスキルアップ研修【悩んであたりまえ!きつくてあたりまえ!だから成長できる!リーダーの役割 編】

こんにちは、村長のすももです。

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どうぞ気軽にご利用ください。                   すもも

 

 

すもも
すもも
人の上に立つことになって悩んでいる人にみてほしい記事です^^

 

・リーダーを目指したいけど、どうしたらなれるのか知らない

・リーダーになったばかりで、何をしていいか分からない

・自分はリーダーとして本当にこれでいいのか不安になる

こんな悩みを解決するヒントを解説していきます。

 

今回のテーマは「リーダーの役割」です。

 

この記事で学べること

1.リーダー像が明確になる

2.リーダーの役割がわかる

 まずは失敗しやすい例から解説。

 

リーダーが失敗しやすいこと

リーダーになってよくある失敗は「勘違いしてしまう」ことです。

自分は周囲に認めてもらえた。

自分は他と比べて能力がある。

自分は偉い。

なんてことを思ってしまいます。

失敗するリーダーの特徴として、昇格したことである意味の優越感を感じてしまう人です。

また、責任感の強い人も「自分がなんとかしないと」といった気持ちから

権利や裁量を前面に出しすぎて部下への指示が強い口調になってしまい、威圧感を

与えてしまいがちです。

こういった様子は周囲の職員からみると

リーダーになって人が変わった

なんか偉そうになった

指示ばかり出して自分は何もしない

なんて嫌悪感を抱かれてしまう結果を招きます。

こんな状況では仕事上で協力を得ることが出来ないどころか、次第に孤立してしまう。

なんてことに・・・。

村長も周囲の職員から理解を得れずに次第に孤立してしまうリーダーを何人も見てきました。

ただでさえリーダーになって責任も増え忙しくなったのになんでこんなことに・・・。

誰よりも頑張っているのになんで・・・。

と思いたくなりますよね。

でもこれ、リーダー職には結構あるあるなことなので大丈夫です。

すもも
すもも
あなたはリーダーが何を求められているのかを知らないだけです。世の中のリーダーはみ~~~~~~~~~んな同じ悩みと戦っています^^

 

「今までとは違う」まずは認識をあらためるべき

(「今までとは違う」認識を改めるべき理由)

 

厳しい言い方になりますが

リーダーは会社からの期待周囲の職員から求められる能力今までとは桁が違います

 

政治の世界で例えてみます。

政治家は国民の期待を一身に受けています。

国民の期待とは様々です。1人1人違いますが、共通して言えることは

今より良くなってほしい」ということです。

現在の菅政権は新型コロナウイルス対策や中国・韓国等の外交問題など様々な課題を

抱えていますが

国民は「良くなってあたり前」と思っています。

「今より悪くなる」と責任を追及され、全国民からバッシングを受けます

政治の世界は厳しいですよね・・・。

政治の世界とは異なりますが、会社内も似たような世界観になっています。

これまで悩みを聞いてもらっていたのに、今ではみんなの悩みを聴く側になって

休みを削って、サービス残業して、自分のことは後回し。

正直つらいと思います。

それでも、それでもあなたはリーダーになったのです。

想像していた事と違うと思うけど

リーダーになったからには周囲の視線も変化します。

しかも慣れない仕事なので失敗はつきもの。迷ってあたりまえ。悩んであたりまえ。

その全てがあなたの成長の糧になります。

 

リーダーとボスの違い。あなたはリーダーになれているか?

(リーダーとボスの違い)

有名なイメージ画です。

すもも
すもも
見ての通りですね。絶対にボスになってはいけません。

もも
もも
ボスになっちゃってる人いますよね^^;

 

村長はこのイメージ画から受け取るメッセージは

リーダーの役割は「みんなと一緒に汗をかきながら、ゴールへ導くこと

だと思っています。

ボスとは、すなわち経営者です。

世の中にはリーダーのような経営者もいますが、ボスになったわけでは

ありません。偉くなったわけでもありません

会社内でリーダーという役割をあたえられただけなのです。

役割をあたえられたのであれば、その役割を遂行しないといけません。

ここまでの解説で、なんとなくリーダーの認識やイメージができてきたと思います。

すでに失敗していたり、間違っていたりして「あ~やばい。」と思っている方も

いるのではないでしょうか。

でも大丈夫です!!

リーダーで大切なのは同じ失敗を繰り返さない事、間違っていれば軌道修正すればいいのです。振り返りをする事が出来ているかが重要です。

次章からは、リーダーの役割を具体的に説明していきます。

 

リーダーの役割とは

リーダーの役割

1.経営層と現場のパイプ役

2.働きやすい環境を整える

3.職員の育成(職員の見本(模範)となる)

シンプルまとめるとこの3つです。

これを意識して仕事に取り組むことで、あなたの抱える悩みのいくつかが

すぐに解決できるかもしれません。

すもも
すもも
いきなり全部できるようになる必要はありません。1つ1つ確実にできるようになりましょう^^これが一番の近道です。

 

経営層と現場のパイプ役

信頼関係の構築が重要

理念・目的・目標等の共有(浸透)を図り、周知していく。

経営者は「理念・目的・目標」のほかに「答え」「到達点」「方針」「方向性」

などのゴールを抽象的に指示してきます。

経営者の頭の中にはゴールするまでの具体的な道のり、手順もあります。

しかし、ゴールしかいいません。これは当然です。

経営者は組織のトップです。役割が違います。

下記の「4つのJOB」からわかるように

自ら働くことよりも、人に働いてもらうことが仕事だからです。

 

 4つのJOB

①従業員 ・・・ 企業に雇用され、 業務に従事している人。

②専門家 ・・・ その学問分野や事柄を専門とし、それに通じている人。エキスパート。

③経営者 ・・・ 組織の経営に責任を持つもの。オーナー。

④投資家 ・・・ 投資を目的として、株や債券、不動産やコモディティなどを保有するもの。

私たち介護士は専門家であり、従業員と言えるでしょう。

上記で説明した通り、私たちは企業に雇用されていることから、その企業のトップである

経営者の指示に従うことは当然といえます。

そして指示されたゴールまでの道のりや手順を考え、実行して結果を出すのがリーダーです。

なのでリーダーは

「上の言葉を現場の職員でもわかりやすい言葉に変換して伝える」必要があります。

ここで注意したいのは

本質を変えてはいけない

ということです。

上の言葉をわかりやすく伝えようよして、まったく異なった意味を伝えてしまう危険性が

あります。

わかりやすく伝えようとして、言葉の本質が変わってしまってはいけません。

もう一度言います。

リーダーは

上の言葉を現場の職員でもわかりやすい言葉に変換して伝える。

のです。

社長が部長に方針を伝える、部長が課長に方針を伝える、課長が係長に方針を伝える

係長が現場に方針をわかりやすく伝える。←ここです

すもも
すもも
現場の人たちが伝えられたことを理解して動き出せるように伝えるよき通訳となってください

 

経営層と現場のパイプ役として言ってはいけないNGワードがあります。

「上が言ったから仕方がない。本当はやりたくないけど・・・。」

などの責任を経営者(他者)にあるように仕向け、自らは嫌われないよう避難する言動です。

その場は上手く落ち着くかもしれませんが、パイプ役としての役割は果たせていません。

摩擦がおこらないように配慮していることはわかりますが、上と下の信頼関係を構築する

どころか、自らの保身に走り八方美人になってしまいます。

いずれ自分の首を絞めることになるので気をつけましょう。

言葉は選んでいいですが、内容は変えてはダメです。

勇気をもって、言うべきことは言って、きちんと分かるように伝える。ことが重要です。

 

「できない」ではなく、「やらないといけない」立場

どうやったら納得できるのか、どうやったらできる様になるのか。

と悩み考えることもリーダーの役割。

従業員の考え方 「人がいない から できない」

リーダーの考え方「人がいない でも どうやったらできるようになるか」

すもも
すもも
そもそもの思考回路が違います!

 

働きやすい環境を整える

裏方(縁の下の力持ち)の立場を重視

職員が働きやすい環境を整えるとは・・・

風通しがよい

信頼関係ができている(※最重要)

働きがいがある

チャレンジできる

組織のルールや仕組みが整っている

目的、目標を達成できる社会資源がそろっている

働きやすい環境を整えるために上記を意識していきます。

しかし、リーダーが失敗しがちな注意点が1つあります。

働きやすい環境とは

「職員の要望に応えること」ではありません。

一方的に職員の言い分を聞き入れていれば良い訳ではありません。

それは何故でしょうか

答えは

働きやすい環境とは、職員が伸びのびと働けてモチベーションが向上し

会社全体のパフォーマンスが継続的に向上した結果、会社の利益につながる必要がある。

からです。

労働時間の短縮、有給休暇取得を徹底できることは良いことですが、その分職員

1人ひとりの負担が増えたり、社内コミュニケーションが不足してしまえば本末転倒です。

経営層の意見も理解しないといけないし、職員の意見も尊重しなければならない。

本当にリーダーの大変なところです。

そうは言ってもリーダーの役割がいまいちピンとこないといった方は

とにかくコミュニケーションを大切にしてください

相手を知るための雑談はある程度必要ですが、ここでいうコミュニケーションとは

信頼関係を築くためにお互いの考え方を伝え合って1つにまとめていくことです。

人は感情のある生き物です。嫌いな人の言うことなんて、どんなに正論でも

心に響かないですよね?

コミュニケーションが崩壊していると、どんなことをやっても上手くいきません

信頼関係を築くための基礎がコミュニケーションです。

 

働きやすい環境とは「リーダーの色を出すこと」ではない。

無理に自分の色を出そうとしたり、自分の感覚で物事を判断していないでしょうか?

判断や方向性がブレないためにも参考になる教科書が職場にはあります。

それは会社の理念、マニュアル、就業規則などです。

管理職になってもこれらを熟読している方はすくないと思います。

あなたの所属する「会社の考え方やルールがしっかりと見える化」されています。

まさに経営層の思いがそこに書いてあるのです。

リーダーも現場の職員も経営者もすべて組織人です。

組織にいる以上は組織のルールに従う必要があります。

「会社の理念に沿ってないので〇〇しましょう」

「マニュアルには〇〇と書いてあるから、△△していこう」

「就業規則に〇〇と載っているから□□するようにしましょう」

と根拠のある言動を意識することで現状が改善することもあります。

誰でも納得できる根拠を示しつつ、あなたの言葉でわかりやすく伝えてみましょう。

 

職員の育成(職員の見本(模範)となる)

先輩のようになりたいと思わせることが大切

2つの指導技術を意識する

ティーチング(学校のように先生が生徒に教えること)

指示や助言によって自分(リーダー)の持っている答えを相手に与えること

与える、教える

コーチング(生徒に任せてみて、考える力を引き出すこと)

相手に質問しながら、その人の潜在能力や問題の解決策を自主的に引き出し

成長させる技術

本人に考えさせ、気づかせる

まだまだ1人では仕事が難しい職員にはティーチングが有効です。

知識を抽入してあげながら、理解しているか確認しながら指導していきましょう。

ある程度1人で仕事ができる職員にはコーチングが有効です。

「あなたはどうすればいいと考えていますか?」

「意見を聞かせてもらえますか?」

などの質問を投げかけてみることで相手に考えさせ、能力をさらに伸ばすお手伝いをします。

場合によってはティーチングとコーチングを両方行うこともあります。

 

職員の見本(模範)となる

完璧である必要はありません。

しっかりしないと。ミスはできない。など頑張ることはいいのですが

素直であること、ありがとう、ごめんなさい。と言えることの方が大切です。

村長は毎日謝っています(笑)

謝っていますが、その倍の感謝を伝えています。

たとえリーダーが完璧だとしても、介護は1人で結果を出せる仕事ではありません。

リーダーが何でも1人で決めてしまっている職場は決して良い環境とは言えません。

介護はチームで行うものですから、リーダー1人が頑張るよりも

職員1人ひとりのパフォーマンスが向上した方が良い結果につながりやすいです。

間違っていたと思ったら素直に謝って訂正する。

助けてもらったら素直にお礼を言って次に進む。

リーダーであっても、学ばせてもらっている。という意識が大切です。

 

怒るじゃなくて、叱る。

怒るとは・・・感情的になり、怒鳴ったりすること。

叱るとは・・・悪い点を改善してもらおうと、厳しく指導すること。

相手の立場になって考えれる優秀なリーダーはどちらを選択しているでしょうか。

怒ると叱るを比較して、相手の心に伝わり、ゴールへ導けるのはどちらでしょうか。

また、他の職員がいる前で見せしめのように注意をしたり、ご利用者の前でも関係なく

注意をしたりするリーダーは最悪です。相手の立場に立つことができていません。

自分がとった行動が周囲にどのような影響を与えているかをしっかり考え直す必要があります。

部下の失敗を責めずに、一緒に反省する

部下も失敗するが、リーダーも失敗して学んでいく

こういったリーダーになってください。

 

前向きであることが大切 

リーダーが

「どうせ無理だ」

「やってられるか」

「仕事したくない」

「辞めたい」

なんて言ってるのを聞いてしまったら職員はどう思うでしょうか。

皆と一緒に汗をかいてゴール(良い結果)に導くのがリーダーの条件です。

歯を食いしばって前を向いていかなければなりません。

ただし

弱音がダメということではないです。

弱音を吐くことで周囲に与える悪影響がダメなのです。

リーダーが弱音を吐いて、周囲の職員が奮い立ち、結果的にチームワークが強くなり

パフォーマンスが向上する。なんて結果になりそうなら、どんどん弱音を吐いてみてください。

自分の言動が周囲に与える影響を常に考え続けることで、答えが見つかると思います。

すもも
すもも
何より、後ろ向きじゃ歩きにくいですよね^^

 

最後に

リーダーの役割や注意点を学んできました。

リーダーになったということは、会社(組織・上司)から認められたということです。

今まであなたが真剣に仕事に参加し、努力した結果です。

立場が人より上になるということは、世の中のほとんどの人が経験できないことを

学び知る機会が増えたり、人として成長できるチャンスが多くめぐってきます

 

それでも、リーダーになると辛いことも沢山ありますよね。

大変なときは弱音を吐くことも必要です。

もし働いている会社がブラック企業だった場合や周囲の仲間に恵まれないなど

働く環境が悪かったなら転職しても甘えではありません。

成長のために得られる経験値は高いですが

心身のバランスを壊して体調を崩すようなことのないように注意してください。

責任感が強い人ほど無理をする傾向にあります。

このことはリーダーに限ったことではないです。

村長も何度か体調を崩してしまった時期がありました。

その度に思うことは

自分の体をダメにしてまでやることではない。

ということです。

本当に余裕がない時期もたくさん経験してきました。

その時は逃げ出したかったので転職サイトを利用して「いつでも辞めれるように」

気持ちに余裕がもてるよう工夫していた時期もあります。

自分の体をダメにしないための手段として転職も考えてみてください。

転職は逃げでも甘えでもないと思います。あくまで手段の1つ。

心の保険は大切です。

 

今回の記事は以上です。

誰かのお役に立てれば幸いです。

それではまた!